ホメオスタシス(恒常性)

ホメオスタシス(恒常性)

身体とは次のようなものである
- 身体とは 性質
1 全体として統一されたもの 身体のあらゆる部分、あらゆる機能は完全に相互依存している
2 自己修正するもの 成長するという目的をもち、途上にある様々な障害は適応し取り除かれる
3 生命を維持しようとする意志をもつもの 生存のための強い意志を持ち戦おうとするものである
4 力強い抵抗力をもつもの 完全な状態を維持するための複雑なメカニズムが身体の中に張りめぐらされている

ホメオスタシス(恒常性)とは、サーモスタッドのように同一レベルに保とうとする身体の能力のことで、内部環境の維持のことです。

私たちが意識をしなくても、体内では血圧や血糖値を始め、あらゆる部分が驚くほど一定に保たれ調和しています。
例えば体温のコントロールを見ると、身体の組織は36~37.5度を正常な範囲として保たれていますが、この安定性が維持されるメカニズムは極めて複雑です。

食物を『燃やしたり』、組織の代謝や筋肉の運動によっておこる熱は、皮膚、呼吸、排泄を通した熱と正確にあっていなければなりません。

もし体温低下の危険があれば、脳の中にある敏感な体温受容器が対処率を増加させて、皮膚への血液供給を閉鎖しますが、それでも丌十分ならば、小さな動きでは熱を閉じ込めるため皮膚に鳥肌が立ち筋肉が戦慄し、大きな動きでは足を踏み鳴らしたり走り回ろうとする強い衝動が起こります。

体温が上昇したときは、皮膚の血管が拡張して赤らんできます。これはできるだけ多くの血液をより冷たい空気にさらすためです。効率を良くしたい時は、汗腺を刺激して汗を出し、蒸発することによって放熱することです。

もっと複雑な調節に、組織への血液供給という局所的なコントロールによって、熱を身体のあらゆる部分からほかの部分へ移すというメカニズムもあります。

全体の平衡は、起きているときも、眠っているときも、会社でいすに座っているときも、山に登っているときも、スポーツをしているときも、また、春夏秋冬、年齢も考慮しながら、いついかなるときも維持されているのです。

つまり、平衡維持機能はたくましくて融通が利き、順応性があるのです。これが、ホメオスタシス(恒常性)のメカニズムの本質と言えます。

ホメオスタシスについて

ホメオスタシスは身体のあらゆる機能を調節しています。体内の水分や塩分のコントロール。身体のさまざまな部分のカルシウム、ナトリウム、カリウムのコントロール。組織において最も好ましい酸素濃度の維持。そして、それと逆の関係にある二酸化炭素の維持、身体の必要性や、季節、年齢にあったホルモン値の正確な制御を行うことも、ホメオスタシスのメカニズムなのです。

ホメオスタシスの説明に、身体を製造業の会社にたとえてみることができます。ベルトコンベアーで、ひとつの機械を組み立てる時、必要な部品を正確な数だけ、正確な時刻にきちんと準備しておく必要があります。ですが、それが出来なければ、全工程がストップして製品は完成しません。このとき、流れをスムーズにすることがホメオスタシスの働きだと言えます。つまり、身体の機能を統合し、調節しながら健康を維持している身体の重要な活動を意味するのです。

このことから、強く作用して部分的にのみ影響を与える薬物ではなく、おだやかで自然に全体を整えていくハーブ治療薬は、ホメオスタシスの微妙な調節を妨げずに、各プロセスをうまく促す理想的なものだと言えます。これが同じハーブから単利された化学薬品とは異なるところです。

『 自然治療薬 』
自然治療薬としてホメオスタシスを見ることができます。傷を例にあげると、にじみ出た血液は、出血過多を防ぐためにすぐに固まります。白血球や抗毒素血清、血清中の抗体などが細菌に抵抗し、それを殺して動けなくしたり、その死骸を取り除くのを助けます。そして、傷に隣り合った無傷の細胞は、酸素と食物を供給するだけでなく、新しい組織の再生を助けるために、自らの活性を高めます。

『 クシャミと咳 』
鼻や器官に入り込んだ刺激物や異物を、移動しやすいようにした自然の方法です。また、鼻水、下痢、嘔吐、発汗などは、生命や健康に有害な病原体を取り除くための方法です。異物の侵入を防ぐために、まぶたが反射的にまたたいたり、目から異物を流し出すために涙を出すのは、刺激が眼球に達しないようにするためです。

『指にささったとげ』
まず痛み、とげを取り除くまで指は腫れ、赤くなりズキズキして熱をもち、そのうち炎症や化膿を起こします。これは異物を取り除こうとするあらゆる身体の活動であって、健康な身体が異物から身体を守ろうとする働きです。この場合の問題はとげです。ですから単に病気の症状を取り除こうとするのではなく、その背後にあるものをいかに見るかが大切なのです。

『 発熱 』
体温を上げることで、抗体による防御機能が増強します。つまり身体は代謝率をアップさせることで治癒を促します。熱を出すことで腎臓や腸からの排泄が促され、また、発汗は身体にとって最も良い排泄ルートとなります。つまりアスピリンなどで熱を下げると正常な浄化の進行を逆に押さえることになることがわかります。

『 呼吸 』
血液中の二酸化炭素の濃度が常に一定に保たれるように調節されています。二酸化炭素量が増加すると、脳の呼吸中枢が作動して呼吸が増えます。老廃物がたまると、自然に使用済みの酸素をすばやく交換して身体が酸性になるのを防ぎます。